ルーチカ図鑑 鉱物 I ではシュツルンツ分類により、03族のハロゲン化鉱物と05族の炭酸塩鉱物を取り上げました(硝酸塩鉱物も05族ですが、標本を所有していなかったので掲載していません)。
鉱物の選択方法としては、
所有の鉱物図鑑類をひっぱり出してきて、各鉱物族に分類される鉱物を眺めながら、所有している標本と、かつて所有していて産地等の記録と写真のある標本からいくつかを選択する・・・というものでした。
ハロゲン化鉱物は螢石、岩塩、そして先日のブログ記事にも書いたように、執筆途中に入手できた氷晶石となりました。
アタカマ石はかつてきらら舎で販売した際の写真があったのですが、すでに標本は手元になく、イラストにしづらい写真だったため掲載はしませんでした。
ところが、もう一つ。
ハロゲン化鉱物の存在をすっかり失念していました。
南極石は摂氏25度以上で液体になる鉱物です。
この鉱物については天氣後報(きらら舎ブログ)に書いておきました。
夏、炎天下に置いておけばまるで水のようになります。
たとえば、そのまま深夜になり、気温が25度より下がれば、再結晶します。
鉱物の定義では氷山の氷は鉱物ですが、それが浮かぶ海水は鉱物ではない・・・・でも、南極石が鉱物なのは
産出される場所が摂氏25度以下だから。
現在、普通に液体の状態を見ることができる鉱物は、氷と水銀と、この南極石の3つです。
南極石については標本カフェなどで展示しておきます(観察・撮影用)。
また、鉱物カードに仕立てて8月に販売予定です。
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