こんにちは、ルーチカのプロダクトデザインを担当しているTOKOです。
お知らせばかりもなんなので、本日はグッズづくりに関する雑談を。

ルーチカの主力製品である文具雑貨。
いつもいろいろな業者にお願いしています。

素材や加工方法など、業者によって得手不得手があり、電話やメールで連絡を取りながら探すのは至難のわざ。そもそもネットでは出会うことのできない業者も多数あります。
『デザインのひきだし』はそんな時に役立つ冊子です。今回は特に「オリジナルグッズ大特集」ということで、書店で予約をして手に入れました。この雑誌は最近とても人気でネット書店などでは手に入らないのです。現に前の30号はアマゾンで予約状態まま一月ばかり経ち「申し訳ありません」のメール一つで予約がキャンセルされてしまいました。

安いものでもないし場所もとるので毎号すべて買って保管しておくのは大変だけど、印刷会社の状況も刻々変わるのでたまに購入して情報を更新したり、どうしても置いておきたい印刷見本は切り取ってスクラップしています。

今回は保存版です。
付録のグッズ見本も置いておきたいものもあり、実用によさそうなので使っちゃいたいものもあり。

本文にはグッズを制作してくれる業者がずらり。いつもお世話になっている業者、かねてから注目していた業者、製造ロットの関係で断念した業者、初めて知ってぜひ問い合わせてみたい業者。いろいろありました。

その中でも特に気になっているのが、切手を作る特集。
実はルーチカではずっと切手を作りたくて、過去にも作っていました。

普通の印刷屋さんでは目打ち穴を打つことはできないので、ミシン目で代用するしかないとか、
裏にアラビア糊を付ける業者が見つからなかったりとか。
取り扱ってくれる業者はほぼ皆無です。

そこで、
目打ち穴とアラビア糊のついた白い切手シートを輸入して、自分でシルクスクリーン印刷したり。
日本郵便の印刷サービスを利用してみたり。

でも、作りたいのはそれじゃなかった。
理想の近くまで行ったけど、そのものじゃなかった。

そんなとき出会ったのが『デザインの引き出し第12号』の切手見本でした。

ざらっとした紙に切手の目打ち。特色の多色刷り。
これこそが、作りたい切手でした。
いつかルーチカで企画デザインしてこういう切手を作ろうと、大事にしまっておいたのでした。

それからあっという間に数年経ち、今後の企画をSAYAさんと話していた先日、
「やっぱ切手はつくらなあかん」とちょうど話していて、
懸案だった郵便切手類模造等取締法にも抵触しない手法を確立した矢先に
この特集。

背中を押してもらった気分です。よし、やろう。
切手だけじゃなくて、いろいろ楽しいルーチカ郵便舎を、また復活させたいと思います。

それにしても、『デザインのひきだし』は印刷業界の本気度がすごい。その熱意で創作意欲もあがりますね。
見本などはたぶん印刷会社さんの持ち出しもあるんじゃなかろうかと。
しかも複数の業者さんの同じような加工を並べるなんて最初は抵抗もあったろうと思いますが、
あえてそこをずらりと揃えてみせるあたり、企画された方のセンスと手腕と、印刷業界の切実さが伝わってきます。
それとも印刷業界って、昔からずらりと技術を並べて競うような文化なのでしょうか。
そこは門外漢なのでわかりませんが。
この雑誌はとてもよいものです。