ここ数年、ぬりえがブームだそうです。
一昨年、ぬりえの本をカフェで販売できないかと知り合いの編集者の方に聞かれ、「いいよ~!」と請負い、その時に初めてぬりえブームについて知りました。
そして昨年末、今度はぬりえの本を作らないかという話が舞い込み、ルーチカとしてやってみることにしました。
しかし、ぬりえ画は普通の線画とは全く違っていました。
陰影はつけない、黒く塗りつぶしてはいけない、塗り分け線を明確に描く・・・・・
それはちょうど等高線だけが描かれた白地図のようでした。
試行錯誤の中でなんとか制作は進み始めました。
じぶんたちがぬりえ本を作り始めてからは、書店に立ち寄ることがあると、ぬりえの本を手に取ってみるようになりました。どの本もみな可愛いものばかりです。絵もわかりやすく、子供からお年寄りまで、楽しくぬれそうでした。
それに引き替え、ルーチカぬりえはかわいくないことはもちろん、ぬるのも難しいと思います。
「読者にけんかを売っているようだねえ」
心配になって2人でいつも、これでいいのかと話していました。
それでも納期は決まっているので、とにかく作業は進んでいきました。
そして、ルーチカぬりえ本を手にとってくださる方があったとして・・・・・
どうやってぬればいいのかをできるだけ手引きができるようにとこのブログを作りました。
はじめに。
ルーチカぬりえはかわいくありません。
どこをどうぬればいいのかわかりづらくて難しいかもしれません。
でも、ぬり終えると自分だけの理科図鑑ができあがります。
用意できる元写真はできるだけこのブログにアップします。
しかし、複数の図鑑を見ながら描いた絵には元となる写真がありませんので、できるだけぬり見本をアップしていきます。
また、キノコや蝶は図鑑で調べれば、おおよその色がわかります。
逆に、実在のものを無視して、エキセントリックな色でぬりあげても、それはそれで幻の新種みたいで楽しいと思います。
下の画像は『鉱物と理科室のぬり絵』の「ぬり方・解説」のページに掲載したものです。
夜空を内包した水晶で、全くの空想標本としてぬりあげたもの。
2016年5月 ルーチカ