ルーチカが結晶図の作図を本格的に開始したのは、世界結晶年の2014年。

それから3年経ち、素晴らしいセンスや技術を持つ友人に恵まれました。
また作図担当のTOKOがM.Nespolo教授の結晶学短期集中講座を受講したこともあって、
再び結晶図に力を入れることになりました。

結晶図は並進を伴わない対称操作の分類と、結晶格子のサイズ、そして面指数が決まれば自ずとその形も決まります。
黄鉄鉱の、正十二面体のような多面体は点群m3、面指数(210)。
この情報だけで図を作ることができます。

さらにこの結晶図、視る角度が異なると別物に見えることもあるので
国際的に角度が規定されています。
国際基準である角度から見た黄鉄鉱の十二面体は
誰が描いても同じものになるのです。

それがこちら。
見る人が見れば、m3で(210)であることは一目瞭然な補助線もつけてみました。

ルーチカの結晶図は、ものによっては国際基準の方角で見栄えが良くないので意図的に角度をずらして作図しています。

こちらはベニト石の展開図の面作図。
斜視図を作るのと原理は同じなのですが、こちらは面を作る目的で中学校の数学の知識を駆使して作っています。

これらの図形たちは、今年の暮れに西荻窪で開催予定の『結晶形態学』で
熟練の作り手によってみなさまにお披露目する予定。

作り手側としては、ようやっと図形をおこすという最初の作業が終わったところです。
企画が進んでいくにつれて、会場や作品の詳細も固まってきますので
徐々にお知らせできたらと思っています。