この夏発売となった天体観測ノート。
マニアックなこのノート制作の経緯と、活用法をご紹介します。
事の発端は、夜ごと星を狩る友人の存在。
実在するのですよ…昨夜も狩っていました。
その友人は暇さえあれば夜空を見上げています。
曇りでもビルの谷間でも、夜になると上を向いている。首が痛くなるよと不満を漏らしながら笑っている。より多くの星を見るために、目的地と逆の方向に走る、通りを横断する。飽きるほど見ているのに、見えるといつも大喜びしている。主に肉眼と双眼鏡、コンデジ撮影という身軽さで、惑星と一等星と、衛星を主な獲物としている。そんな友人なのです。
夜ごとにひとつひとつ狩った星を並べる友人の姿を見て、これを記録するノートがあれば楽しいのではないかと思い、星座早見盤代わりにもなって記録もできる、なおかつ星座早見盤には載っていない惑星や衛星なんかも網羅している天体観測ノートを作るに至ったのでした。
ノートの大きさ、リストの項目などは、星狩り師匠のでこさん(=友人)とRET先生にご協力いただきました。特にこだわったのは都心での天体観望に適した仕様。街明かりで暗い星は見えづらいので、一等星と二等星を大きく目立たせました。下のリストも明るい街でよく見えるものを中心に集めました。
星座早見盤のカバーでもあるスケールは、ひもを通す穴が開いているのでリングノートのリングと結んでおくことができますが、持ち運びに便利なように末尾にポケットもつけました。
表紙の天文台は、有名なすばるとアルマのほかに、協力してくれた二人が大好きなニュージーランドのMOA天文台を配置。構想から半年以上かかりましたが、ようやく形にすることができました。
さて、このノート、手に取ったはいいが実際どういう記録をとればいいのか悩まれる方も多いかと思います。師匠の記録をごらんください!
最初の1ページはおとなしめですが、次から本領発揮の記録!さすが師匠です。
中には宵と夜明け前の記録を1ページに収めている晩もあります。
星狩り上級者までいくとこんなふうにびっしり記録することになるのでしょうが、初めて星を眺める人は一番わかりやすい星から初めて、一晩ごとに星をひとつずつ増やすのも楽しいかと思いますし、惑星ばかりを追って記録するのも面白そうです。今ではGPSと連動してスマホをかざすとそこに見られる恒星や惑星を表示してくれるアプリもたくさんあります。また、私のようにtwitterで師匠から技を伝授してもらいつつ星を狩ると、みんなで見ているような感覚で楽しいですよ。
この冬には、記録がより楽しくなるようなスタンプも作ろうと計画中です。
ぜひ、あなただけの天体観測ノートを作ってくださいね。
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